京料理

京都は周りを山に囲まれ、冬には底冷えのする寒さ厳しい盆地です。山に囲まれた京都は土壌が良質、しかも各地域に清らかな水源があるということから、独自で栄養価の高い「京野菜」を育てることができたのです。京人参や賀茂茄子、京都の地で作られるこれら独特の野菜は、非常に繊細で美しい京料理の素材として受け継がれています。京野菜は私たちが普段頂くお野菜よりも野菜本来の味が非常に濃いお野菜です。野菜の独自の深い味が非常に魅力的な野菜なので、この素材の味を活かした薄味のお出汁がとてもよく合います。禅の思想から生まれたお料理ですから、特にお野菜や豆類を使ったお料理が多いのも特徴です。

京野菜があったからこそ、おいしい京料理ができた、また京料理をこよなく愛した人達がいたから、京都のお弁当が優美なお弁当となっていったのでしょうね。京野菜などを使用して作られた美しい会席料理の膳組を、もっと簡略化して楽しもうと生まれたのが、お弁当箱に詰められた会席弁当です。茶人達は会席料理を一つのセットにして、色や形などをよく考えながら、仕切りを使用することで侘び、優雅さ、美しさなどをそのセットの中に表現したのです。今も、京都のお弁当は本当に美しい色彩だと感じます。仕切りごとにつめられたお料理は、春夏秋冬を感じさせる工夫を凝らしたお弁当になっています。

美しい色彩、バランスに目がいってしまいがちな京都のお弁当ですが、京都のお弁当はやはり京料理をしっかり味わってもらいたいという心から作られています。湯葉と京野菜のあんかけや、お茄子の田楽、冬瓜や蕗の煮物は本当に美しい色のまま煮付けられています。こういうところに、京都の料理の繊細さを感じます。京人参と里芋の煮物はやわらかく薄味で、上品に素材の味を活かした味付けとなっています。湯葉ぜんまいも、京都のお弁当ならではのメニューでしょうね。

京都のお弁当には、京都の名産品である湯葉、佃煮、お漬物、お番菜など、京都の味がぎっしり入っています。社会人になってからの旅行で京都に行ったとき、地元京都の仕出し屋さんでお弁当を作ってもらったのですが、感動するくらいおいしかったことを覚えています。男性の方々には「薄味」だったことやお肉が少なかったことで、ボリュームがない、とそれほど人気がなかったのですが、女性はその彩の美しさや、手まり麩の煮物のかわいさ、デザートの小さい和菓子など、素敵な思い出に残るお弁当になりました。

京都の弁当に関する質問

  • 京都でお弁当
  • 2005-10-20 22:04:36
  • 京都でお弁当 来月末に京都に旅行に行きます。何を食べるかとか、どこに行くかとかいろいろ計画を立てているのですが、せっかく紅葉のきれいな季節なので、外でお弁当...
  • 京都駅のお弁当
  • 2003-10-25 17:32:36
  • 京都駅のお弁当 京都駅近くのデパートか食品街で京風のちょっと高級なお弁当を買って6時ごろの新幹線で東京に帰りたいと思います。どなたかお勧めのお店教えて下さい。