京都が由来・松花堂弁当
最近では全国で見られるようになった松花堂弁当、実は京都が発祥の地なのです。お弁当箱の中に十字の仕切り、縁の高い蓋のついたお弁当箱を使ったものが松花堂弁当です。幕の内弁当と似ているといわれて混同しがちなのですが、幕の内弁当は本膳料理が元になったもので、松花堂弁当は会席料理が元になったものです。区切られた十字の仕切りによって焼き物や煮物、ご飯、刺身などが彩りよく美しく配置された松花堂弁当は、会席料理をそのままお弁当箱に詰め替えたというイメージです。歴史は幕の内弁当の方が古く江戸時代に誕生しているのに対し、松花堂弁当は、昭和になってから誕生したお弁当です。
京都の岩清水八幡宮の社僧、松花堂昭乗という方が使用されていた物入れが起源とされています。昭乗は当時、農家などで種の入れ物として使用されていた「田の字の形に区切った」物入れの箱が、絵の具や茶会のたばこ盆などに調度いいと考え、愛用していたようです。昭乗が亡くなった後、岩清水八幡宮を訪れたある一流料亭の創始者が、昭乗遺愛の十字に仕切った物入れを見て、会席料理を盛り付けてお弁当にすることを思いついたということです。試行錯誤を繰り返し出来上がったのが、松花堂弁当というわけです。
この松花堂昭乗は、江戸時代初期の真言宗の僧侶で文化人です。書道や絵画、茶道などに堪能であったこと、また能書家としても世に名前を残しています。近衛前久に書を学び、後に独自の松花堂風という書風を編み出し、寛永の三筆(近衛信尹・本阿弥光悦)と称せられました。寛永の時代、公家・武士・僧侶・町衆などの階層があり、その中でたくさんの芸術文化が生まれましたが、昭乗も、この文化の発展に大きな役割を果たしてきたといいます。10代半ばという若さで岩清水八幡宮の社層となり、修行に励み、僧侶としての最高位「阿闍梨」となった方です。
僧侶であり文化人でもあった昭乗の物入れから発案された松花堂弁当は、中が十字に仕切られていることから、ご飯や煮物、刺身や焼き物などがお互いに触れぬよう盛り付けることができます。食材のもつにおい、また煮物などの水分が焼き物や刺身などに混ざらないようにできますから、見栄えもさることながら、非常に機能的なお弁当箱ということになります。日常にあるものを工夫して使った昭乗のアイディアが、昭乗の没後花開き、一つの「松花堂弁当」という形になり、現在も受け継がれているなんて、素晴らしいことです。
京都の弁当に関する質問
- 京都でお弁当
- 2005-10-20 22:04:36
- 京都でお弁当 来月末に京都に旅行に行きます。何を食べるかとか、どこに行くかとかいろいろ計画を立てているのですが、せっかく紅葉のきれいな季節なので、外でお弁当...
- 京都駅のお弁当
- 2003-10-25 17:32:36
- 京都駅のお弁当 京都駅近くのデパートか食品街で京風のちょっと高級なお弁当を買って6時ごろの新幹線で東京に帰りたいと思います。どなたかお勧めのお店教えて下さい。
- 京都植物園に配達してくれる弁当屋さん教えて、
- 2003-04-21 02:52:40
- 京都植物園に配達してくれる弁当屋さん教えて、 京都植物園に配達してくれる弁当屋さん 或いは、 京都植物園にすぐ近くか、地下鉄京都植物園の駅近くの...